「柳原良平の仕事」12月12日発売。アンクルトリスの生みの親にして、日本屈指の船の画家の軌跡。


今年8月に急逝した柳原良平さんの最初にして最後の本格的な仕事集が、12月12日に玄光社から発刊される。アンクルトリス関連ビジュアル、300冊以上の装丁、漫画、アニメ、広告など、柳原さんの残した膨大な仕事をジャンル別にカテゴライズし、900点を超えるビジュアルでその創作の軌跡を俯瞰できる一冊だ。

柳原_カバー_cc2015

 
アンクルトリスの生みの親にして、船の画家、柳原良平さん。装丁集や船の画集は刊行されているが、その膨大な仕事を網羅した本はまだ存在しなかった。80歳を超え、現役で仕事を続ける柳原さんの仕事集の編纂を企画し、個展会場にご挨拶にうかがったのが5月。体調面から直接挨拶することは適わなかったが、仕事集の刊行にあたってはご快諾いただき、熱心な柳原さんのコレクターやトリスCMをともに制作した方々などにコンタクトをとり、本書の編集をすすめていた。そのさなかの訃報だった。

長年にわたる仕事の数々を出来る限りの資料を網羅し、全方位的にまとめた本書は昭和の世代には懐かしい思いで、平成の世代には新鮮なグラフィックとして眺めていただけると思う。

 


 
図らずも追悼の仕事集ととなってしまった本書は、アンクルトリスを中心に、これまでの広告、CM、装丁、絵本、グッズやパッケージ、そしてライフワークとなっている船の絵を中心に、柳原良平さんの仕事をまとめたもの。その多岐にわたる仕事を、ジャンルごとにカテゴライズして紹介している。掲載した柳原作品の画像は900点以上。
また、生前親交があった方々のインタビューや追悼コメント、柳原さん自身のインタビュー(再掲)やエッセイなどを通じて、柳原さんの人柄を偲ぶことができる。


イラストレーション別冊

柳原良平の仕事

The Works of Ryohei Yanagihara

2015年12月12日発売
A4判 160ページ
販売価格:2,000円+税
玄光社ストア
http://store.genkosha.jp/?pid=96164156
 


なお、柳原さんがこれまでの数多くの展示を行なってきた横浜のせんたあ画廊では、以下の日程で回顧展が行われる。

 
ありがとう!キャプテン・アンクル
柳原良平 作品展

http://www.center-g.co.jp/zikaiten.htm

©Ryuhei Yanagihara

©Ryohei Yanagihara

2015年12月12日(土)~21日(月)
10:00~19:00

せんたあ画廊

231-0016 横浜市中区真砂町3-33 関内駅前・セルテ3階