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静岡市美術館開館10周年記念
生誕110年・没後30年 赤羽末吉展 『スーホの白い馬』はこうして生まれた(静岡)

赤羽末吉《スーホの白い馬》表紙 1967年 ちひろ美術館

 

 

日本の絵本の可能性を大きく切り開いた絵本画家・赤羽末吉(1910-1990)。22歳で満洲(中国東北部)へ渡り日本画家として活躍する一方、その風土が育んだ市井の人々のくらしに深い関心を寄せます。引揚げ後、50歳のときに手がけた『かさじぞう』で絵本画家として遅咲きのデビューを果たすと、以後『スーホの白い馬』など、ふたつの「郷土」の美しさとそこに生きる人々の姿を描き続けました。本展ではちひろ美術館所蔵の絵本原画とともに、取材時のスケッチや写真、制作過程の貴重な資料など約300点をとおして、赤羽末吉の画業の全体像をご紹介します。

 

みどころ

1.日本画絵具で描かれた原画ならではの美しさ

2.『だいくとおにろく』や『ももたろう』など、今も読み継がれるロングセラー絵本の数々

3.『スーホの白い馬』全26場面一挙公開!赤羽が撮影した内蒙古の写真78点!

  新旧版の絵本原画や内蒙古取材時の貴重な写真やスケッチで辿る絵本誕生の軌跡

4.満州時代の活動から最晩年の作品まで

  絵本原画や写真、資料など約300点をとおして、赤羽の画業の全体像を紹介

5.優れた評論や随筆を数多く遺した赤羽、その言葉から作品を紐解く

 

 

1章 民話 むかしむかしあるところに─

50歳のときに手がけた『かさじぞう』以来、日本の風土が育んだ民話の世界を色鮮やかに描き出した赤羽末吉。赤羽は現代的な独自の解釈を加え、民話のもつ抽象性や普遍性、さらには語りの響きまで絵に表現しました。1章では日本の民話の絵本の原画とあわせ、デビュー作『かさじぞう』へとつながる雪国のスケッチなどもご紹介します。

赤羽末吉《かさじぞう》表紙 1960年 ちひろ美術館

 

2章 『スーホの白い馬』はこうして生まれた

赤羽の代表作『スーホの白い馬』(1967年改訂版)誕生の背景には、戦前に訪れた内蒙古(現・内モンゴル自治区)での体験がありました。1947年、赤羽は過酷な引揚げを経て日本へ戻ります。このとき持ち出しの禁止されていた写真やスケッチなどを「いつか絵の大作に役立てよう」と命がけで荷物に忍ばせますが、その大半が1943年に訪れた内蒙古取材時のものでした。本章ではこれらの写真や資料、新旧版の絵本原画をとおして『スーホの白い馬』誕生の軌跡を辿ります。また、その後の絵本画家としての人生に大きく影響を与えた、赤羽の満州時代の多様な活動をご紹介します。

赤羽末吉「内蒙古の青年」1943年 ちひろ美術館

 

3章 絵本表現の可能性を求めて

デビュー作『かさじぞう』を手がけてから約20年。『つるにょうぼう』でふたたび日本のしっとりとした雪国の風土と向き合った赤羽は、場面ごとに紙や筆を変え、雪そのものの質感を描き分けました。その後も次々と新しい試みに挑戦し、絵だけでなく1冊すべてを企画した創作物語絵本や『日本の神話』『源平絵巻物語』、さらには絵本化することが難しいといわれる宮沢賢治作品の世界など、80歳で亡くなる直前まで絵本表現と向き合いました。

 

 

関連イベント

①講演会

「『スーホの白い馬』の舞台:現代モンゴルの歴史と文化」

日時:10月18日(日)

   14:00~15:30(開場13:30)

講師:楊海英(大野旭)氏

   (静岡大学人文社会科学部アジア研究センター長)

会場:静岡市美術館多目的室

参加料:無料

定員:50名(予定)

申込締切:10月1日(木)必着

 

②対談「ふたりの江戸っ子?赤羽末吉と大塚勇三」

日時:11月15日(日)

   14:00~15:30(開場13:30)

講師:赤羽茂乃氏(赤羽末吉研究家)

   吉川信夫氏(元福音館書店編集者)

会場:静岡市美術館多目的室

参加料:無料

定員50名(予定)

申込締切:10月29日(木)必着

 

③担当学芸員によるスライドトーク

日時:11月3日(火・祝)14:00~(40分程度)

会場:静岡市美術館多目的室

参加料:無料

定員:50名(予定)

申込不要、先着順(当日10時より整理券配布)

 

④絵本をたのしむおはなし会

日時:10月10日(土)、31日(土)、11月14日(土)

   13:30~、14:30~(各回30分程度)

朗読協力:静岡図書館友の会

会場:静岡市美術館多目的室

参加料:無料

定員:50名(予定)

申込不要、先着順(当日10時より整理券配布)

 

⑤ミュージアム・コンサート

「馬頭琴によるモンゴル民族音楽『スーホの白い馬』の故郷からの風」

日時:10月11日(日)14:00開演(開場13:30)

会場:静岡市美術館多目的室

参加料:1000円(全席自由)

定員:50名(予定)

申込締切:9月24日(木)必着

出演:Green Mongolia band

   ミンガド・ボラグ(馬頭琴・ドブジョル)

   バドムンコ(馬頭琴・ホーミー)

   ゲスト:松村明(ピアノ)

曲名:「故郷」(モンゴル民謡)

   「Setgeld Shingesen Gobi」(心に沁みるゴビー)

   :ジャンツァンノロブ作曲、

   「チャールダーシュ」:ウィットーリオ・モンティ作曲 ほか

主催:静岡市美術館

協力:静岡市音楽館AOI

 

⑥影絵“皮影戯(ビーインシー)”上演会

赤羽が満州でその美しさに魅了され、研究していた影絵“皮影戯”。伝統的な美しい人形とその技を今に伝える劇団影法師が上演します。

日時:10月24日(土)17:30~19:00

会場:小梳神社(静岡市葵区紺屋町7-13)

参加料:無料(当日直接会場へ)

出演:劇団影法師

演目:西遊記、鶴と亀

協力:静岡紺屋町名店街

 

※その他の事業、①②⑤の申込方法は静岡市美術館ホームページをご覧ください。

※実施状況は急遽変更となる可能性があります。

 

 

【静岡市美術館開館10周年記念 生誕110年・没後30年 絵本画家 赤羽末吉展 『スーホの白い馬』はこうして生まれた】

会場:静岡市美術館

会期:2020年10月3日(土)~1129日(日)

時間:10時~19時(展示室入場は閉館の30分前まで)

休館日:毎週月曜日(ただし11月23日(月・祝)は開館、翌24日(火)は休館)

観覧料:一般1,200(1,000)円、大高生・70歳以上800(600)円、中学生以下無料

*( )内は前売および当日に限り20名以上の団体料金

*障がい者手帳等をご持参の方および介助者原則1名は無料

前売券:9月5日(土)~10月2日(金)まで販売

取扱場所:静岡市美術館、ローソンチケット[Lコード:41543]、谷島屋(パルシェ店、マークイズ静岡店、流通通り店)、MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店、百町森

 

※実施状況は急遽変更となる可能性がございます。最新情報は静岡市美術館HPをご確認ください。

公式HP:https://shizubi.jp/

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静岡市美術館

住所:
〒4200852
静岡県静岡市紺屋町17-1 葵タワー3階
電話番号:
054-273-1515(代表)