上田バロン、初の作品集発売。1月25日から大阪で出版記念展開催


大阪を活動拠点に、デジタル手法によりポップ&キュートでスタイリッシュな人物やキャラクターを描き、書籍や雑誌、広告、ゲーム、さらにミュージシャンやアパレルなどとのコラボプロジェクトで数多くのビジュアルを手がけているイラストレーター・上田バロンさんの初の作品集『上田バロン作品集 EYES』が刊行される。約20年に及ぶ彼のこれまでの活動を俯瞰し、その作品世界を紐解くための9つのキーワードから章を構成、代表的な作品を紹介している。

また1月25日からは、本作品集の発売を記念した展覧会が大阪で開催される。

上田バロン作品集EYESカバー

『上田バロン作品集 EYES』表紙

2頭身から8等身まで、彼の人物表現はバリエーションに富んでいるが、共通するのは特徴的な渦巻き状の目。この「目ヂカラ」が大きな魅力の一つだ。彼の絵がよく知られるようになったのは、会話型心理ゲーム「人狼DX」の仕事。ボールドラインと渋目の色彩でモンスターや人物キャラクターをスタイリッシュに仕上げ、ゲームの人気拡大にも貢献した。

このほか、店舗や企業ブースの巨大壁画やNHKの人形劇のキャラクターデザインを手がけるなど、その表現や活動の幅は拡張を続けており、琳派400年の企画事業への参加や布袋寅泰のステージ映像など、近年は「和」のモチーフを取り上げた作品も増えている。また、アナログやデジタルでのライプペイントや「LIMITS Digital Art Battle」への参戦、個展や企画展での作品発表など、イベント活動も積極的に行なっている。

長身にサングラスという伊達男ぶりとは裏腹に、その人柄は温厚かつ情熱的。物静かそうだが、一度喋りだすと「他人の話を聞いてない!」とマツコ・デラックスさんに一喝されるほど饒舌。まず相手の懐に入り込みプロジェクト全体を考え、ただ依頼されたビジュアルを提供するのではなく、より深く関わっていくことを目指す。その取り組みは、企業や商品のブランディングやプロダクトの開発、それまでイラストレーションとはあまり縁がなかった業種とのコラボなどに結実している。本書では、そうした彼の人間性や、従来のイラストレーターの範疇に止まらない活動の「深化」にもスポットを当てていく。

【誌面構成】
Chapter1 Who is BARON UEDA?
Chapter2 3STYLES
Chapter3 EYES of BARON GIRLS
Chapter4 AUTHENTIC NAPANISE
Chapter5 MODERN JAPANISE
Chapter6 MECHANIC and GAME
Chapter7 LOVE MUSICS
Chapter8 AI BEAR
Chapter9 STAFFED BEAR COMPANY

上田バロン作品集01

上田バロン作品集02

上田バロン作品集03

上田バロン作品集04

『上田バロン作品集 EYES』玄光社刊
A4判(297×210mm) カバー付き/128ページ(オールカラー)
2019年1月31日発売/定価2,500円+税
Amazonで購入


上田バロン初画集出版記念展
会場:The 14th MOON/MANIFESTO GALLERY/GALERIE CENTENNIAL(大阪)
会期:2019年1月25日(金)~2月1日(金)
時間:12:00~19:00(土曜日・日曜日・最終日12:00~17:00)
期間中無休
https://i.fileweb.jp/calendar/events/event/1435


【上田バロン】
1974年京都府生まれ。大阪コミュニケーションアートデザイン専門学校卒業。デザイン事務所勤務を経て、2000年FR/LAME MONGERを設立、以後フリーのイラストレーター/グラフィックデザイナーとして活動。
http:www.frlamemonger.com

〈主な仕事・活動〉
●大阪のラジオ局「FM802」のキャラクター「ビート&ハチマル」デザイン(2002)
●自転車ブランド「avantrgger」のハイエンドモデル「javerin」設計開発(2008)
●ケータイコンテンツ「着せかえツール」で「デビルマン」キャラとコラボ(2008)
●京都西陣「八」茶室の大型シルクスクリーンプリント作品制作(2009)
●バッグデザイナー由利佳一郎氏とコラボレーション(2010)
●布袋寅泰ロンドン&NYライブステージの映像キャラクターデザイン(2013)
●幻冬舎「会話型心理ゲーム人狼」キャラクターデザイン(2013)
●「アニメ魔法少女大戦」(ガイナックス)イメージボード制作(2014)
●虎屋京都ギャラリー「琳派400年」展に「Universe – 地水風雷四季花鳥図」を制作・出品(2015)
●Red Bull Ignition 2015 Finalで大阪アメリカ村の街路灯に作品を制作(2015)
●前作のヒットを受け、幻冬舎「人狼DX」のキャラクターデザインを担当(2015)
●チーズタルト専門店「PABLO」大阪心斎橋OPA店と京都店の壁画制作(2016)
●重機メーカー「タグチ工業」新設工場に30メートルの壁画制作(2017)
●東京青山と大阪天王寺のグリーンショップ「Spoonbill」にて、個展「GREEN SOUL」を50日間に渡り開催(2018)
●Ichika、川合絵音(ゲスの極み乙女。)のインストバンド「ichikoro」ジャケットとキャラクターデザインを担当(2018)
●川合絵音の新レーベル「TACO RECORDS」のブランドロゴデザイン(2018)