イラストレーターの「今」を伝える雑誌『TIS Magazine 2018-19』発刊


一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティ(以下TIS)は、2018年10月4日に雑誌『TIS Magazine 2018-19』を発刊した。

TISmag_表紙_会員side

会員side カバーイラストレーションは山口はるみさん

イラストレーターによるイラストレーターのための雑誌と銘打つ『TISMagazine』だが、「イラストレーターがどんな人たちで、今どのような状況におかれ、何を考えているか」という切り口の記事によって、イラストレーター以外の人たちにも参考になる部分が非常に多いものとなっている。

イラストレーション史に名前を刻むレジェンドから、これからの活躍が期待される若手たちまでを紹介しており、イラストレーションの過去・現在・未来を繋ぐ、読みごたえたっぷりな1冊になっている。

また同誌は前後から読むことが出来るデザインになっており、前から読む「会員side」と後ろから読む「公募side」で構成されていることも特徴。カバーイラストレーションは、会員sideが山口はるみさん(TIS会員)、公募sideは矢野恵司さん(第16回TIS公募 大賞)が担当している。

TISmag_表紙_公募side

公募side カバーイラストレーションは矢野恵司さん

TIS公募受賞作品展会場(開催中~2018年10月18日)またはTISウェブサイト(www.tis-home.com/)から購入できる。


『TIS Magazine 2018-19』の主な内容

― 会員side ―

◇第1特集「イラストレーションの今ってなんだろう?」

みんなが同じテレビを見て、同じ音楽を聴いて、同じ雑誌を読んで、といった共通体験が減った反面、インターネットで自分の知りたいものを手軽に探せるようになりました。みんながそれぞれ別のものを見ている時代の「最前線」とはいったいどんなものでしょう? TIS会員の5人が自分にとってもっとも”今”を感じる作家を3人あげてみました。

●木内達朗の考える今(げみ/武政諒/Victo Ngai)
●北澤平祐の考える今(Andrew Savage/北住ユキ/Shika)
●二宮由希子の考える今(井上涼/タダユキヒロ/本秀康)
●サイトウユウスケの考える今(瓜生太郎/たなかみさき/山口はるみ)
●伊野孝行の考える今(いぬんこ/笹部紀成/吉岡里奈)

◇座談会「今を馬鹿まじめに語ろう」

木内達朗 × 北澤平祐 × 二宮由希子 × サイトウユウスケ × 伊野孝行

自分はなぜその作家に今を感じたのかを語ってもらいました。自分のアングルで見る今は、単なる個人の見解にすぎないのでしょうか。それとも広い視野を提供してくれるのでしょうか。

◇「東京だけじゃないぞ!東京イラストレーターズ・ソサエティ」

東京イラストレーターズ・ソサエティは名前に「東京」とついていますが、会員の中には東京以外の地域に住んで活躍している人もいます。今回は北海道、京都、広島に住むイラストレーターに、その土地ならではの魅力、仕事の仕方などを報告してもらいました。

●「北海道で暮らすこと」大西洋 × 坂本奈緒
●「何故京都でイラストレーター審議委員会」中川学 × 村田涼平 × タケウマ
●「広島から世界を夢見て、現実に気づくまで。」IC4DESIGN

◇第2特集「イラストレーターとは何ものか?」

エピソードから浮かびあがるイラストレーター、その世界。
笑える話、へぇ? と感心する話、ホロッとする話。本質は短いエピソードの中に思わず顔を出すものなのかもしれません。イラストレーション史を知っておくのも大事なことですが、勉強は楽しくなくちゃね。美味しいものは重箱のスミにあるのです。

●灘本唯人漫遊記
●立志青春編
●仕事はつらいよ?編
●イラストレーター、その余談

― 公募side ―

◇第16回TIS公募受賞作品

第16回TIS公募は602名(1,823点)の応募の中から31名の入賞、入選が決まりました。全作品をフルカラーで一挙掲載。みなさん、おめでとうございます!

◇最終審査の内訳 全部見せます

審査の方法は概ね毎回同じですが、少しずつ改良を重ねている部分もあります。
今年の最終審査では、審査員は自分にとっての大賞(5点)、金賞(3点)、銀賞(2点)、銅賞(1点)を選んで投票しました。集計の結果、獲得点数の多い上位6名が入賞となり、残る25名が入選となりました。しかし、多数決からは浮かび上がってこない評価があります。というわけで、審査員のコメントと投票内容を全部お見せします。ただの入選と嘆くなかれ、誰かにとっては大賞だったかもしれません。

◇「TIS大賞受賞インタビュー 矢野恵司のポートレート

昨年、印象的な顔の作品で「入選」だった矢野恵司さんは、今年はそこから進化させた全身像で「大賞」に輝きました。TISと同じ1988年生まれの30歳。矢野さんてどんな人なんでしょう?
なんでも最初の絵の師匠はおじいちゃんだったとか。東京藝大卒、任天堂入社という輝かしい経歴の持ち主の意外な素顔とは?

◇かつては応募者だった 公募委員による座談会

丸山誠司 × タムラフキコ × ヒロミチイト × 西山寛紀 × 木原未沙紀

審査する人もされる人も同じ絵を描く人。TIS公募はイラストレーターによるお祭りなのかもしれません。そのお祭りの準備から展覧会までを担っているのが公募委員です。審査が終わった後に、5名の公募委員に集まってもらいました。公募委員もかつては喜びも悔しさも味わった応募者だったのです。バックステージから見たTIS公募とはどんなものでしょう?


判型:A4変型 64ページ
定価:1,000円(税込)

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