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奥田孝明 時空を超えて飛来するカモメ その他

時空を超えて飛来するカモメ

もう年の瀬なのに、なぜかまだ暖かい日があったりするこの頃。クロスオーバーやフュージョンの先駆けで、時おり取り出して聴いている、チック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエバー」(1972年)をピックアップしてみました。
家にあったレコードでジャズを聴き始めた高校の頃は、当時のプログレッシブ・ロックと同様に、もっと前衛的で難解に感じていたように思いますが、今の耳でこれを聴くと随分とリラックスします。
なによりも、海辺を低く飛ぶ海鳥のジャケットが今でも印象的で、中の音楽を的確に表現しているように思います。
●ゆらめきながらも徐々に速度を増して、うねりの中を飛翔するイメージのタイトル曲。●エレクトリック・ピアノとソプラノ・サックスのやり取りが絶妙で、しんと静まった空間に哀愁と安らぎを覚える「クリスタル・サイレンス」●一転して、曇り空から晴れ間がみえて、日中の青空にぴったりで軽快な「ホワット・ゲーム・シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ」●有機的に絡まったインタープレイから、だんだんと高揚し、一体となったサウンドがあたかも昇天していくような、「サムタイム・アゴー~ラ・フィエスタ」。CDを聴き終わると、ユートピア志向のコンセプトでしっかりと構成された、大人の絵本を読み終えたような、心地よさと多幸感に包まれるのでした。

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