イラストレーターのお仕事帳
イラストレーターのお仕事帳 ~No.013 わたなべろみさん~
イラストレーションファイルWebに掲載中の作家にフォーカスする連載を毎月お届け。クライアントワークを中心にした10個の質問をとおして、イラストレーターの仕事との向き合い方を紹介していきます。第13回でお話をうかがったのは、わたなべろみさんです。

┃イラストレーターになって最初に受けた仕事
画材をアクリル絵具に変えて動物の絵を描き始めてから最初にした仕事は、雑誌『SWITCH』(スイッチ・パブリッシング)の扉絵と挿絵です。

┃依頼の経緯
その頃『SWITCH』では、コラムのページに新人アーティストの絵を起用していたので、動物の絵を10枚くらい描いてから、編集部へ連絡をして作品を見ていただきました。担当の編集者の方が気に入ってくださって、デザイナーさんを紹介していただき、すぐに掲載されることになりました。
ライオンのほかにシマウマ、フラミンゴなど4作品が掲載されました。
┃クライアントワークを受注するために普段していること
Instagramでデザイナーやエディター、ライターの方々と繋がっているので、新作を描いた時や新しい仕事をした時は画像をアップしています。過去の作品は、ウェブサイトでご覧いただけますが、Instagramへも過去の仕事や作品も定期的にアップしています。ウェブサイトにInstagramのリンクを貼っていて、どちらからもご連絡いただけるようになっています。
また本が好きなので、新作でZINEを制作しているのですが、その際は、お知らせするようにしています。
┃印象的だったお仕事
これまでの依頼で印象に残っているお仕事はたくさんありますが、特に印象に残っているのは、2022年に開催された「リジェネラクティブ・アーバニズム展」のポスターです。

┃なぜ印象的だったか
「災害と共存する都市をデザインする」という展覧会で、地震、津波、干ばつ、海面上昇、森林火災、洪水、大雨による土砂災害を1枚の絵に淡々と描くというものでした。
それぞれの災害の繋ぎが違和感なく見えるようにレイアウトしています。普段はアクリル絵の具で描いているのですが、森林火災の煙が重くならないよう色鉛筆で描いたり、地割れの部分をペンで描いたり変化が出るように工夫しました。
個人的には、色鉛筆の煙と海面上昇した島々を絵の上部に配置したら、UFOのよう見えて絵全体が不思議な雰囲気になったところが気に入っています。それまで、災害を描いたことがなくて、頭をフル回転して描いたため、特に印象に残っています。
┃クライアントワークの際に心がけていること
まずは、締め切りを守るために健康に気をつけています。ご依頼くださった方に喜んでいただけるよういくつか案を考えて、その中からベストだと思うものをラフでご提案しています。着色に入る時はできる限り時間をかけて自分でも納得のいく仕上がりになるように心がけています。
┃仕事を受ける時/断る時の判断基準
お仕事はほとんどお断りしたことはないと思いますが、スケジュールが合わない時は、その旨お伝えして、ご相談しています。
お渡ししたイラストにデザインされたものを拝見することが好きなので、思いがけないデザインになるととてもうれしいです。
┃使用している制作ツール
アクリル絵具、色鉛筆、ペンなど
┃得意ジャンル
動物、植物


┃今後してみたいお仕事
現在は、 クライアントワークをしながら、2027年の春に発売予定の本の絵を描いています。こちらを描き終えたら、新作を描いて個展をしたり、自分のサイトで原画やZINE、Tシャツなどを販売する予定です。
今後の仕事では、商業施設やレストラン、ホテルなどの壁に動物や植物の絵を描いてみたいです。
わたなべろみ(WATANABE Romi)
アクリル絵の具で紙やキャンバスに着色。 動物、植物、景色、人物を主に描いている。 女性・男性誌、広告、書籍装丁、ネットなど。 men's FUDGE ・NHKスペインに連載中。 定期的にZINEを制作し、Tokyo Art Book Fairや自身のサイトにて販売している。
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