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イラストレーターのお仕事帳

イラストレーターのお仕事帳 ~No.008 しまはらゆうきさん~

イラストレーションファイルWebに掲載中の作家にフォーカスする連載を毎月お届け。クライアントワークにまつわる5つの質問をとおして、イラストレーターの仕事との向き合い方を紹介していきます。第8回でお話をうかがったのは、しまはらゆうきさんです。

 

┃クライアントワークを受注するために普段していること

最近はInstagramとイラストレーションファイルWebに力を入れています。Instagramは投稿する時間帯を気にしていて、夕方5時ぐらいに更新し、仕事帰りのタイミングで皆さんに見てもらえたらいいなと思っています。お昼前を狙うこともありますが、夕方の投稿の方が閲覧数が伸びる感覚があります。朝の9時、10時ぐらいでも曜日によっては結構伸びることもありますね。

昔は好きなデザイナーさんに「ポートフォリオを送っていいですか」とお伺いして、OKが来たらA4ファイルで送っていましたが、いまはまったくしていません。コロナ前は持ち込みもしていましたが、かなり減りました。

その代わり、最近は気になったデザイナーさんを積極的にフォローして、どんなお仕事をされているかを日頃目に入れておくようにしています。フォローを返してくださった方から仕事につながることも何度かありました。接触回数を増やすことでなんとなくお互いに認知があると、先方も仕事を頼みやすいのではないかなと考えています。

 

┃ファイルWeb経由で依頼があった印象的なお仕事

私の場合、広告の依頼はファイルWeb経由が多い気がします。書籍のデザイナーさんは問い合わせフォームがあったり、SNSや展示などで比較的つながりやすい印象があるのですが、広告会社の方と知り合うきっかけが普段なかなかなくて。なので、ファイルWeb経由でそういったお仕事をいただいた時は「やったー」となります。

先日、ファイルWebをご覧になった方から大阪の仕事をいただきました。プロフィールまでしっかり読んでくださったようで、「大阪出身と書いてあったし、元気な絵だからお願いしようと思って」と言っていただいて。あべのハルカスにある「こども美術館 スカイミュージアム」でのイベントの告知フライヤーやデジタルサイネージのメインビジュアルを担当しました。

最初はオンラインで打ち合わせしたのですが、共通の知り合いがいることが分かり、今度飲みに行きましょうという話になってさすが関西だなと思いましたね(笑)。地方のクライアントはなかなか自分では開拓しにくいので、依頼をいただけてうれしかったです。

「日本紙パルプ商事&日本文教出版 連携企画 ふれてひろがるペーパーワールド ~紙の世界の不思議な魅力!~」チラシ/2026年

制作したイラストレーションの原画

 

また、その依頼が普段なかなか発注いただくことの少ないタッチでのお仕事だったことも印象に残っている理由のひとつです。2、3年前に学校案内パンフレットのコンペに参加してイラストレーションを描いたことがあったのですが、その時は採用には至りませんでした。せっかくなのでとファイルWebに掲載したところ、それを気に入ってくださったクライアントから依頼につながりました。

過去に制作したパンフレット用のイラストレーション

   

┃クライアントワークの際に心がけていること

打ち合わせはできれば対面でお願いしています。オンラインだとどんな人と仕事しているのか分かりにくいこともあり、描いていて「大丈夫かな、これでいいのかな」と不安になることがあるんです。直接会って話すと制作物の仕上がりや先方の温度感などがイメージしやすくなりますし、先に会っておくことで、制作時のコミュニケーションが取りやすい関係性を築けるのではと感じています。

そのほかには、ラフについて「最初は鉛筆で描いたざっくりしたラフですよね」と聞かれることが多いですが、私は最初から着彩したラフをお送りしています。というのも最初から色付きで具体的なイメージが分かる方が、お互い作業を円滑に進めやすい感覚があるからです。過去に鉛筆描きのラフだと着彩した時と印象が変わりすぎてしっくりこない時があって。そのため特に広告系の案件は着彩ラフを送るようにしています。完成したイラストレーションとのギャップは少ないので、向こうも判断しやすいのではと考えています。

 

┃使用している制作ツール

基本はPhotoshopです。デジタルツールはProcreate、CLIP STUDIO PAINTを使っています。アナログの時はコピック、ゼブラのサラサのペン、場合によって色鉛筆ですね。

デジタルとアナログの使い分けは、ご依頼いただいた時にタッチをすり合わせて決めています。コピックの塗りの質感を求められる場合もあれば、ベタ塗りでドンと飛び込んでくるイラストレーションを求められる場合もあって。前者の時は、コピックで塗って、それをスキャナーで取り込み、Photoshopに入れて、仕上げにPhotoshopかProcreateで線を描き足しています。ベタ塗りのときは、PhotoshopかProcreateだけで仕上げます。

また、漫画を描く時はサラサでペン入れする時もあればPhotoshopで作業する時もあります。それは希望タッチや納品物の解像度によって使い分けています。

先ほど話した着彩のラフは、だいたいPhotoshopでベタ塗りの状態で出しています。

 

┃今後してみたいお仕事

まず広告の仕事をもっと増やしたいです。特にこれまでたくさん描いてきたのでビールやお酒のお仕事お願いします!(笑)あと食べ物イベントもやってみたいなと思います。ダイナミックな絵を描きたいのでスポーツ系も挑戦したいです。

それと、ファイルWebのプロフィールにも書いているのですが、クラシック音楽が好きなのでそういった仕事が来たらうれしいです。

広告のお仕事をたくさんしている方に、どうやったら依頼がコンスタントにくるのか聞いてみたいです(笑)。

しまはらさんが描いたお酒や食べ物のイラストレーション

  

 


しまはらゆうき(SHIMAHARA Yuki)

大阪府出身、東京都在住のイラストレーター。 食べることや食事の楽しい場が好きで、いつもご飯やお酒にまつわるイラストを描いている。 趣味はイタリア語の勉強とF1観戦。最近はクラシック(特にピアノ)コンサートの鑑賞にも興味を持っている。

ファイルWeb掲載ページ

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